第40回岐阜県ギター・マンドリンフェスティバル開催にあたって
                                          運営委員長 浅井みどり


 第1回岐阜県ギター・マンドリンフェスティバルは,1973年6月21日に岐阜商工会議所ホールで
開催されました。私自身は当時の様子を知りませんが,資料などを拝見し,開催にこぎつける
までに,大変なご苦労があったにちがいないと思いました。「1972年9月に岐阜市民会館で開催
予定だったが,諸事情で延期になった。」と記録されていました。当初より,学生・社会人の区別
なく,団体の枠を超えて共に活動していたようです。第2回は,1975年6月11日に,岐阜大学マン
ドリンクラブが幹事となって岐阜市民会館で開催されました。その後,今日まで,途切れることなく
毎年続いています。
 運営には多くの困難があったと思いますが,同じ志を持つ者が一堂に会するこのような素晴ら
しいフェスティバルを,ずっと続けてきてくださった先輩方に,感謝の気持ちでいっぱいです。
そして,これまで脈々と受け継がれてきた熱い思いのうえに第40回があるのだと責任も感じます。
 
 第40回のキャッチフレーズは,「つくる,つなぐ,つむぐ」です。次のような願いを込めました。
「つくる」:会員団体みんなで共に楽しみ,共に前進できる会をつくる。
「つなぐ」:団体相互のつながりを深める。また,聴いてくださるお客様ともつながれるような心に
      残る演奏をめざす。
「つむぐ」:年代を超えた縦のつながりも大切にし,縦糸と横糸をつむぐように,若い世代と経験
      豊富な世代とが関わり合って発展できるようにする。また,フェスティバルのこれまでの
      歴史にも目を向け,歩みを前向きにつむいでいく。
 
 フェスティバル運営会議では,キャッチフレーズに基づき開催要項を決めました。出演団体は
6つのチームに分かれて合同演奏することとし,当日だけでなく練習の過程でも交流しようと話し
合いました。また,40回を記念して,これまでのフェスティバルでは招いたことがないマンドリンと
ギターのデュオを,ゲストとしてお迎えすることにしました。ゲストの演奏を聴いて,さらにギター・
マンドリンが好きになったり,憧れて腕を磨いたりする方がいらっしゃるといいなと思います。
 DUO SANKSのお二人は,演奏家として活躍されているだけでなく,マンドリン教室・ギター教室
・合奏指導などで,幅広く後続の指導にあたっていらっしゃいます。今回,会員団体の皆様から,
ゲスト演奏の合間に話してほしいことを挙げてもらったところ,「マンドリンやギターに魅了された
きっかけを話してください。」「技術を伸ばすための基礎練習を教えてください。」などの声がありま
した。お二人にお伝えしましたので,トークも楽しみです。特に若い世代の方によい影響をあたえて
くださるのではと,期待しています。
 
 「つくる,つなぐ,つむぐ」フェスティバルを一緒に楽しみましょう。
 また,岐阜県ギター・マンドリンフェスティバルをこの先もさらに長く「つむいで」いけますように,
ご支援ご協力をよろしくお願いします。
                                                    2014年4月